オオスズメバチの巣を採ってきた話(虫画像注意!)

成り行きでやって来ました。

 

一応閲覧注意です。虫が苦手な方は見ない方が良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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現場で巣の周りを飛んでるハチを見て半端じゃ無い大きさだったので、まず間違いなくオオスズメバチだと判断してたのですが、採って来てから一応念のため調べてみたらやっぱりオオスズメバチでした。

 

私は蜂の巣を襲撃する事自体が初めてで、いきなりオオスズメバチの巣を1人で襲うのはかなり怖かったので、周囲の人に興味の有無を聞いて回った所、、

 

過去に「2回」ほど「キイロスズメバチの巣」を採った事がある人が「じゃあ今晩行こうか」と言って下さったので、急遽仕事終わりに防蜂の為の様々を買いに走って家にあった様々をかき集めて現場に走りました。つまり2人ともオオスズメバチは初めてです。

 

しかし結果として2人とも全く刺される事なく巣を持ち帰れたので、一応装備は書いておきますが、御決まりの「絶対に真似しないで下さい」とだけは書かせていただきます。ちょっとでもミスがあると本当に死にます

 

 

一応前々から調べてた中で、オオスズメバチ針の長さが6〜7ミリと、意外と短いという事を知り、それなら帽子1つでは針が届くとしても、帽子を2つ、しかも麦わら帽子ならかなりスキマが空くので、フードも合わせれば針が頭に届く事はほぼ有り得ないと判断しての装備です。ヘルメットとかなら重ねる必要もなさそうです。

 

というわけで装備ですが

 

上から

後述するカッパのフードを被り、その上に麦わら帽子、更にその上に麦わら帽子、その上から防虫ネットを被りました。あと仕事で使ってる保護メガネ。今回は無かったのですが、毒を飛ばしてくるという事なので。

 

トップス

ダウンジャケットを家の中で探してたのですが、なかなか見つからず、相方は時間に余裕が無くて集合時間がかなりシビアだったため、あり合わせで

 

ロンT

ウールの編み込みセーター

薄手のジャケット

素材はよく分からないがゴムみたいな厚めのカッパ(透湿性無し)

 

これで行けました。ウールのセーターが少し厚みがあるタイプで、とにかく着膨れする事を意識して着込みました。

 

下半身

チェーンソーパンツ(前面に綿入り、裏側はペラペラ)

中綿入りパンツ

上記のカッパの下

以上です。チェーンソーパンツは仕事終わりだったのでそのまま、中綿入りパンツが見つかって本当に良かったです。分厚いので安心感が全く違います。

 

手袋は軍手の上にシリコン製の耐熱グローブを被せました。オオスズメバチをガンガン手掴みしても全く問題無かったです。シリコンは貫通出来ないのか、厚みの問題なのかは知りません。

 

足元は良くある普通の長靴です。

あとは隙間が空きそうな所にテープをぐるぐる巻いて終わりです。

 

真似するなと言われてもやる人はやるでしょうから、とにかくハチが止まる表面から皮膚まで最低1cmの隙間を確保するという事と、隙間からの侵入を防ぐ事に全力を注げば、家にある物だけでも戦えると思います。しかし失敗しても私には責任は取れません。御武運を祈るばかりです。

 

戦利品たち

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だいたい幅が50cmぐらいでした。本当はもっと奥にもあったと思うのですが、幾分2人とも初めてでかなり手こずったので、ちょうど4層取れた段階で「時間無いしこれで十分やろ」ってなって、残りは殺虫剤を撒いて帰りました。

今となっては後悔しかしてません。次は必ず根こそぎ獲ります。

 


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幼虫もかなり取れたのですが、写真を撮り忘れました。

獲り慣れてる人からしたら普通の量かも知れませんが、虫を食べる事自体私は人生初めての経験でしたので、「量が半端ねぇ!!しかも2人で分けたのに!!」っていうのが正直な感想です。ちなみに家に帰ってから全部取り出すのに4〜5時間掛かってます。

 

で、人生初の昆虫食の感想ですが、何よりまず「見た目」ですね。拒絶感が凄まじかったです。幼虫なんてどう見てもカブトムシの幼虫の仲間にしか見えず、「マジでこれを食うのか」って頭の中で36回は言いました。2回は口に出てました。

 

でもまぁ、これだけの命を奪って来たわけですから、勇気を出してまずは1番抵抗の少ない色の着いてない蛹を炒って食べてみました。

 

炒ってる最中から香ってくるのは完全に甲殻類の香りでした。なるほどこれが昆虫がエビ味とか言われる由縁なのか。

 

どの程度火を通して良いか分からず、適当に塩振って食べてみましたが、とても味が濃い物体でした。

「ナッツのような」とよく言われますが、本当にカシューナッツとかアーモンドみたいな感じの優しくてしっかりした味です。もちろん香りは全然違いますが。

 

少し色がつき始めた蛹は少し外骨格が気になる感じですが、それでも炒っただけで美味しく食べられます。

 

色の着いた蛹や、成虫に近い物は揚げるのがオススメと言われたのですが、とりあえず揚げるとメチャクチャ膨らみます

 

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アゴなんて最大に開いた状態になるので、顔を近づけた時の威圧感がハンパないです。死してなおこれ程の恐怖心を植え付ける事が出来るとは、Wikipedia書記官をして陸海空全ての生物の中でもトップクラスに危険であると言わしめるだけの事はあるなむなむ

 

そして、油の温度が低かったせいか、パリパリには揚がらず、色んな部分が死ぬ程硬く(特にアゴ)、途中から頭を取って食べるという体たらく。これは蛹がまだまだ残ってるので、リベンジします。成虫なんてもっと硬いでしょうし。

 

 

そして問題の幼虫ですが、結論から言うと私は幼虫が1番好きになりました。

 

本当に最初の最初、「初めて食べる」という一線さえ超えてしまいさえすれば、皮はとても薄くて柔らかく、ハラワタを取って調理すれば臭みやクセなどほとんど皆無と言っても過言ではなく、味は濃厚で、頭もとても柔らかい

 

幼虫に関しては、ほぼバター醤油焼きでしか食べてませんので、残って冷凍した奴は違う食べ方もしてみたいと思います。

 

改めて本記事を読むと、採ってる最中の事が全く書かれてませんが、それは2人ともあまりにも余裕が無かったため、写真とかも撮る準備すらしておらず、このような無様な記事になってしまいました。申し訳ありません。

 

 

次はしっかりと採ってる最中の記録を残します。たぶん来年になるやろなー

 

 

ブーン