グリーンベレー凱旋

研ぎ屋に出してたグリーンベレー君が帰って来ました!ワーワー!嬉しい!

正直コンベックスの刃はお断りの研ぎ屋もある中で、やってくれるのかなという不安がありました。

受け付けてくれた奥様?に対して「ちょっと研ぐのが難しいみたいなんですけど・・」と難易度の高さを仄めかしたのですが

「あーそうなんですね、出来上がったらまた連絡しますので」

「・・はい、お願いします。」

 

サラッとしてるね!もっとこう、あわよくば研ぎ師さんに色々研ぎについて教えてもらったり、「マイコーベベゥ(発音)どうする?」「え、無しとか出来るんですか?」「そりゃープロだからね」「じゃあせっかくなんで無しで!」とかいうやり取りしたかったのに!研ぎ師さんの顔も見てないのよ奥様!

後から無理って言われたらどこ持って行こうかとかコンベックスから変形させられたらどうしようとかいやでも素材は良いはずやから刃さえ付けてくれたら後から自分でその角度で研げるし、そうなったらそれはそれでいいやとにかく自分で研げる状態にならないと全く話にならないってか使えませんから!とセルフ得心し、、

 

研ぎをやってくれたとしても1日2日で完成すると思ってたのですが、3日経っても連絡が来ず

(おっせぇなぁやっぱり無理なんかなーというか根本的にグリーンベレーを使おうなんて大それた事を考えた事自体が間違っていたんだろうかいやきっとそうだヒトには分相応というものがあって僕ごときにはひゃっきんのなんかかんかでじゅうぶんなんだいやそれではひゃっきんにしつれいだぼくなんかがそもそもうまれてきたのがまちがいだったんだおとうさんおかあさんまちがってうまれてきてごめんなさいキムンカムイ2買おうかなぁ)

とか考えてたら電話が。奥様「出来たんでいつでも取りに来て下さい。」ぼ「はい」

まじで!出来たってどういうふうにできたんだい!こわいよ!こわいよ!

そして帰って来たグリーンベレーを見て触って絶句しました。なんということでしょう

完全なるコンベックス・グラインドで糸刃さえ付いておらず尚且つ産毛を剃れるレベルの切れ味。これ以上求めるべくも無い究極の仕上がり。そう、出来るんならこんな風にしてほしい!ってまさにして欲しかったようになってました。スゴイヨアンタスゴイ!おらぁおったまげちまってドギモ飛び出っちまっただよ!

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しかも分かり辛いと思いますが刃の部分は鏡面となっております

(これ自分で研ぎ直せるのか・・?)しばらく茫然としてしまいました。コンベックスを切れるように研いだ事が無いので脳内クルクルパーになったのですが、よくよく考えたらネットで勉強したコンベックスの研ぎ方が今度こそ通用するので、とりあえず外での研ぎ直し用に安い革砥とコンパウンドを買おうと思います。

グリーンベレー箱出しの状態では間違いなく糸刃は付いてました。最初の状態よりも良く(賛否はある)なって帰って来てくれて本当に嬉しい限りです。

不安で全く余裕が無くこの研ぎ屋さんをブログで紹介しても良いかどうか聞くのを忘れてしまいました。許可を頂けたら是非紹介したいと思います。

ちなみに最初にグリーンベレーを砥石で研いだ時にステンレスにしては柔らかいと感じたのですが、クリスリーブ の公式HPによるとなんとHRC55〜57という事らしいです。黄鋼ですら58あるらしいので、ステンレスのナイフとしてはかなり柔らかいです。サバイバル状況で研ぎ直しやすいように、という事でそういう風にしてるそうです。難しい事はわかりません。

ただ、その辺の石とかで研ぐ事を考えるなら、箱出して付いてる糸刃は正解かも知れません。

なんにせよグリーンベレーを使える目処が立ったのはとても嬉しい!出来るなら一生付き合って行きたいと思います。